*この日記は、オタク世代のバカ親が、如何に6歳の娘と同レベルでアニメや特撮にハマっているかというおバカな日常をを赤裸々に記録したモノである。
【父】眠田 直
漫画・アニメからゲームまで、いろいろやってる万能作家。
「鉄腕アトム」が放映開始された昭和38年生まれの33歳。ウルトラマンと仮面ライダーとマジンガーZで小学生時代を過ごし、中学の時にはヤマト、高校の時にはガンダムブームに遭遇した典型的オタク世代。
好きなアニメは「トランスフォーマー」と「クレヨンしんちゃん」
【娘】紀美子
平成2年生まれの6歳児。オタク親のせいで物心つく前からTVとビデオは見放題という恵まれた環境(?)で育つ。
保育園に通っているので平日夕方のアニメはあまり観れない。
と、いうわけで好きなアニメは「クレヨンしんちゃん」に「セーラームーン」に「ゲゲゲの鬼太郎」といったメジャーどころ。
8月×日
仕事関係で招待券を貰ったので、池袋サンシャインシティで行われている「史上最大の決戦/ヒーローフェスティバル'96」というイベントに、娘を連れて行く。
行く前はあまり期待していなかったんだけど、これがなかなか大あたり。内容は、ゴジラ(東宝)、ウルトラマン(円谷プロ)、仮面ライダー、カーレンジャー(東映)の4大ヒーローが一度に共演するという、版権大クリアの豪気なイベント。この他にもガメラ(大映)やシャンゼリオン、ガイファードの展示コーナーもあった。
で、これは明らかに「俺の様な30代の親が、小さな子供を連れて行く」事にターゲットを絞ったイベントであるな。つまり「仮面ライダー」なら1号から最新のZOやJ、ウルトラマンなら初代からゼアスやティガ。戦隊モノはゴレンジャーからカーレンジャーまでといった風に細かくフォロー。親子揃って楽しめる構成。
展示コーナーでは、それらのヒーローや怪人・怪獣などの着ぐるみが多数展示。(本物とイベント用作り物の割合は半々くらいかな?)中には「プロレスの星アステカイザー」のマスクとベルトとか、「スターウルフ」の衣装とか、超マニアックなモノがさりげなく置いてあったりして、オタクの血が燃える。
さて、この手のイベントで面白いのはやはり展示物より「アトラクショー」であり、これが4大ヒーローを共演させるというコンセプトなので、なかなか無理矢理かつ嬉しいショーであった。
ストーリーは、オリジナル悪役デスナイトが、地球侵略の為に怪獣王ゴジラにコントロール装置を取り付け、街を破壊させる。その時、カーレンジャーにウルトラ兄弟からテレパシーが届き、デスナイトの秘密基地にあるゴジラのコントロール装置を破壊しに出動。
が、そこはボーゾックと結託したバルタン星人、ゴース星人等の宇宙悪人たちが待ち受けており、ピンチに陥るカーレンジャー。
そこへさっそうとカーレンジャー救出に駆けつける仮面ライダー1号とV3!(ああっ、やっぱし燃えるよなぁ。この展開)
コントロール装置を破壊されたデスナイトは、スペースゴジラ、ゼットン等の宇宙怪獣を呼びよせるが、ゴジラとウルトラマン、セブン、ネオスの連合軍の前に敗退する。おお、なんて豪華なんだ!(笑)
しかし、「ヒーロー物」や「怪獣物」って、もう一世代以上経過してるので、すっかり親子で楽しめるものになってるし、日本の娯楽文化の中に、根強く定着しているよな。今回の「ヒーローフェスティバル」を、もっと大規模に、更に内容を洗練して、常設の物にすれば、ディズニーランドに負けない大遊園地ができるのではないかと期待している。
円谷プロの「ウルトラマンランド」というのが九州にあるそうだけど、ウルトラマンだけじゃつまらない。版権の壁をクリアして、誰か「大怪獣・ヒーローランド」を作ってくれないもんかしら。
8月○日
我が家では世間から一年遅れで「赤ずきんチャチャ」にハマっている。
テレビ東京の火曜朝8時に再放送しているのを、ビデオに録って親子で楽しんでいるのだ。…が、どうも朝の放映というのは留守録セットを忘れがちで、その度に娘から責められたるするのであった。わははは。
てぇワケで娘の機嫌取りにOVA版の「チャチャ」をレンタルビデオ屋で借りてきて観る。新キャラ、ポピィくんが良い。
しかし、このビデオでチャチャは終わりなんだよな。あの独特の世界観が気に入ってる私としては「これで終わり」というのは少し寂しい。原作の方はまだ続いてるのが救いだけど。
ちなみに、娘は主役のチャチャ、嫁さんはしいねちゃん、私はリーヤのファンである。おかげで「リーヤの声の人」という理由だけで香取慎吾に興味がわき、ついには「SMAP×SMAP」まで観るようになってしまった。まさか30過ぎてジャニーズのタレントのファンになろうとは、我ながら意外。
8月△日
今度は大泉学園の東映東京撮影所の夏休みイベント「シネファンタジー'96」に娘を連れて行く。まぁ簡単に言うと東映撮影所の文化祭の大型版という趣きのイベント。ふだん一般人は入れない撮影所の中を覗けるというのが、オタク野郎にとっては最大の魅力か?
(裏手の方に撮影用の大道具とかセットとかが放置されてるのが見えてて、「なるほどー、カーレンジャーやビーファイターはココで作られているのね」って実感できるワケだ)
去年も行ったので、だいたいの「回り方」を掴んでいる我々親子は、開場の朝10時には会場内に乗り込み、まずは「超戦士ワールド館」や、屋外の展示物をざっと眺め、お目当ての「カーレンジャーライブショー」へ。大泉のは後楽園の野外ステージとは違って、本物の撮影スタジオに仮設舞台とベンチを置いた形式。室内なので、冷房が効いたトコでゆったり観れるのは子供連れにはありがたい。あと、照明や音響効果に凝ってくれるのも嬉しい。贅沢言うと、今年はカーレンジャーなんだから、もう少しコミカルにしてほしかったなぁ。ストーリーの内容がちょっとマジメ路線なんだよね。
その後は「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターショー会場へ移動。目玉親父は鬼太郎の着ぐるみの頭の上に人形を張り付けてあるのだが、それが悪役との立ち回りの際に、ポロッと落っこちちゃうというハプニング発生。ねずみ男役の人がさりげなく拾って元に戻していたのがおかしかった。(笑)
あとは子供用プールやら遊具などで時間を潰した後、最後は「パワーレンジャー・ザ・ムービー」の映画鑑賞でシメ。ロードショーの時に見逃していたので、ここで観れてラッキー! 場所もシネファンタジーだけに、撮影所内の試写室! こういうトコで映画観るのもなかなかオツだよね。てなワケで、閉場の午後5時までの7時間、たっぷりと遊び倒してしまったのである。
しかし、こーゆーイベントに行くと、俺オタクで良かったなぁとつくづく思うわ。よその親子連れ観ると、子供は楽しそうでも、親の方は結構しんどそうな顔してるんだもん。
ウチの場合は、ヘタすると娘より私の方が楽しんでいたかもしれん。よっしゃー、来年も行くぞー!
8月□日
放映開始から、「今年はギャグ路線!」という事で好意を持って観ていた「激走戦隊カーレンジャー」だが、第25話「ナゾナゾ割り込み娘」を観てぶっ飛んだ。
新登場キャラのホワイトレーサーことラジエッタが「宇宙から来た脳天気魔法少女」というのが、いかにもカーレンジャーらしく馬鹿ノリ全開でヘナヘナ来るが、それにもまして今回すごかったのが、今週のボーゾック怪人「SSパマーン」! こやつは「ヒーロー研究家」という設定で、カーレンジャーに対抗するため、ブルー、グリーン、ピンク、イエローの4怪人を集めて、「暴走戦隊ゾクレンジャー」を結成して立ち向かってくるワケだね。これがちゃんと一丁前に主題歌まで持ってるという凝りよう。(わざわざ新録音したカーレンジャー主題歌の替え唄で「正義なんかぶっとばせ!」「君も陽気な悪人になろう!」といった燃える歌詞!)
おまけに決めポーズはあるし、武器もなつかしのゴレンジャーのパロディの「ボール爆弾」だし、最終兵器は5色マーク入ったバズーカだし、いやもう笑える笑える。
しかし、戦隊モノが番組内で「セルフパロディ」をやっちゃうたぁ、さすがカーレンジャー。なんせラジエッタが人質にとられるシーンで、「この卑怯者!」と叫ぶレッドレーサーに対し、「毎回一人のボーゾックに、5人がかりでかかってくるお前らに言われたくないわ!」という、戦隊モノ最大の禁句まで飛び出す始末。
ここまでやられるともう降参! 先週大泉でショーを観た後遺症も手伝ってか、すっかりカーレンジャーにハマってしまった私は、友人からビデオを借り、1話からちゃんと観返したり、カーレンジャー関係の本をバンバン買ってきたり、テレビマガジンの特典ビデオまで申し込む始末。
もちろん、親がこの状態なもんで我が娘もすっかり影響され、同じくカーレンジャーずっぱまり状態。去年までは女の子という事もあってか、あまり戦隊モノには興味を示さなかったんだけどね。
9月◎日
「ウルトラマンティガ」の放映が始まった。
ウチの娘は、最初に観たウルトラマンが、年代的に「パワード」と「グレート」だったもんで、すっかり「ウルトラマンってつまらない」とインプリンティングされてしまっているのだ。マズイ、あんな洋物のウルトラマンではなく、ちゃんとした日本製のウルトラマンを見せねば! と決意した私は無理矢理娘に「ティガ」を見せたのだがこれが逆効果。
…無理ないわな。だって「ティガ」あんまし面白くないんだもん。スカイタイプの「青いウルトラマン」はちょっと斬新なイメージで、評価したいけど。
ううむ、かくなる上は最終兵器、初代ウルトラマンのLD−BOXを我が娘に見せるしかあるまい。コレをどういうタイミングで見せるべきか、未だ思案中なのである。
教育って難しいなぁ。(なんか違うぞ)
9月☆日
今日は娘の6歳の誕生日。プレゼントに「セーラースターライツ」の「プチソルジャー人形」を3体セットで買ってやる。セーラームーンの「プチソルジャー」シリーズは、クリスマスや誕生日ごとに買っているので、ウチには最初のムーンからスターヒーラーまで揃っているのだ。この玩具、サイズも値段も手頃だし、色も丁寧に塗ってあるし、集めて遊ぶにはなかなか良いと思う。ただ、メイン商品のリカちゃんサイズのセーラームーン人形に較べ、なんか入荷数が少ないんだよなぁ。すぐ品切れになるし、あんまし再販しないし。
ところで、TVのセーラームーンはここんとこかなり苦しくなってる。スーパーからエターナルになって、主人公が羽つけたりピンクの肩あてつけたり、どんどんゴテゴテしていくわ、「ちびうさ」の焼き直しキャラの「ちびちび」は出すわ、新メンバーのスターライツはウラヌスやネプチューンほどキャラ立たないわ、突然まもちゃんはアメリカ行っちゃうわと、「長く続いたシリーズ特有の末期症状」が出てて、ほんとにスタッフ辛そう。「大破綻」の匂いがプンプンしてるけど、ちゃんとラストでまとめるんだろうか? 今後どうなるのかいろんな意味で楽しみ。