埼玉スターピンキー隊
スタジオライブへ行く!

構成:[埼玉スターピンキー隊]


[4月○日・練馬区平和台、スタジオライブ前]
後輩「おおっ!ここがスタジオライブなんですね、先輩!」
先輩「うむ、ついに『スターピンキーQ』の総本山に突撃取材を敢行するのだ!」
後輩「感激だなぁ。僕、『東京!ドドンパライブ』の大ファンだったんですよ。連載が終わっちゃってすごく残念」
先輩「オレなんか、OUTの『人生冗談』の頃からのライブファンだったんだぞ…。うっ うっうっ」
後輩「先輩、ここで泣いていては取材になりません。さぁ、行きましょう!」
  ぴんぽ〜〜ん!
芦田「やぁ、いらっしゃい」
先輩「ひ、ひええええ! 本物のダイアポロン・カリスマ芦田先生だああぁぁ〜〜!」
(先輩、思わず床にひれふす)
芦田「今日は取材って事で眠田君も呼んであるから」
眠田「よろしく」
先輩「どひいいいい! み、眠田先生まで…」
後輩「先輩、落ち着いて下さい」
(先輩が完全に落ち着くまで一時間を要したので、中略)

先輩「…あ、あのその、今回のCDの反響なんかはどうなんでしょう」
芦田「うーーん、オレんトコにはまだ感想とかあんまし来ないんだけどね。声優ファンの人とかの反応はどうなの?」
眠田「あっはっは。キャスティングにひかれて買った人は、あのドラマの内容聞いて呆れてるみたいですね。いや、呆れてるというより、どう反応していいか、戸惑ってるって感じかな?」
芦田「その辺がオレの誤解なんだよな。『最終教師』にしろ『タカマル』にしろ、ファンが求めてるのとは違う事を声優さんにやらせてるからなぁ」
後輩「そーですよぉ、例えば岩男さんの役とか…」
先輩「えーい、お前は黙っとれ」
眠田「30才を境に評価が分かれてるんだよ。30才以上は、あの『ソノシート風味』のドラマを懐かしがってくれるんだけど、若いファンにはあの味が伝わりづらいみたい」
先輩「はっ! まったく我々の後輩に対する教育が足らず、申し訳ありません!」
後輩「……………………」
先輩「で、今後の『スターピンキーQ』の展開なんですが…」
芦田「うん、もちろんスタジオライブとしては次はアニメ化を目指したいね」
先輩「…で、具体的にはどのような形で」
芦田「いや、まだ正式決定したわけじゃないから、個人的な考えなんだけど、最近『モニターシステム』という物に疑問を持ってるわけ」
先輩「…と、言うと」
芦田「『Q』の企画立ち上げ時もそうだったんだけど、アニメファンの子達を呼んで、意見を聞いて、リサーチしてみたワケ。そういう風にお客さんの意見を元に、作品を作れば大ハズシはしないだろうと考えてたんだけど、それがどうも辛くなってきてねぇ」
眠田「あーー、最初はそうでしたねぇ。やってる内にだんだん趣味に走っちゃって、ああいう作品になったけど(笑)」
芦田「ま、ファンの子から意見を聞くのもいいんだけど、彼らからはやっぱり斬新な発想ってのは出てこないね。批判精神だけは旺盛だけど(笑)」
先輩「ぎくっ!」
後輩「ぎくぎくぎくっ!」
芦田「で、そういう『モニターシステム』で作品作ってても楽しくなくてね。やっぱし、作家と受け手の間にはもっとレベル差があってしかるべきなんじゃないかと思うよ。だから次は『だまってオレの作品を見ろ!』という傲慢な姿勢で行こうかと思ってる」
眠田「いいんですかぁ?」
芦田「いや、会社(ライブ)の方も、オレが好き勝手やっててもちゃんと機能するようになってきたんだよ(笑)。だからそろそろ会社の世話から手を引いて、好きな事がやれる時期に来てるしね」
眠田「久々に暴走する芦田さんが見れるのは嬉しいけど、どんなモノになるのか、ちょっとコワイなぁ(笑)」
後輩「眠田さんは、アニメ化されるとしたら、どんな風にしたいんですか?」
眠田「うん、CDの脚本書いてて気付いたんだけど、『Q』のストーリーってオレが書いてないね。別のモノに書かされてる感じがする」
後輩「それって、宇宙から電波が来て、…とか?」
眠田「いや、そうじゃなくて、オレはTVの「鉄腕アトム」が始まった昭和38年生まれなんだけど、その後30年の間見続けた膨大なアニメ・漫画・特撮の記憶が全部『Q』ににじみ出てる」
先輩「わかりますっ! 『Q』には過去の名作のパロディやオマージュがたっぷり入ってますもんね」
眠田「いや、実はそれも無意識にやってるのが多いんだよ。もう脳髄にインプリンティングされちゃってるから。(笑)だから眠田直というフィルターを通した『TVアニメ30年史』の集大成。『Q』はそういうアニメにしたいね」
芦田「うん、まぁ眠田君の言う通り『Q』は手塚治虫先生や石ノ森章太郎先生の路線上にある作品なんだけど、キャラやメカにはもう少しライブならではの『斬新さ』を付け加えたい。特にメカはもうひとひねりした、面白いモノにしたいね」
先輩「…き、期待してます!」
眠田「まぁアニメ化が実現するよう、君達も応援して下さい」
後輩「はいっ、もちろん!」
      ☆      ☆      ☆
先輩「さて、残念ながら三回に渡って続けてきたこのページも今回でいったん終了する」
後輩「えええ〜〜っ!」
先輩「心配するな。まだ我ら埼玉スターピンキー隊の活動が終わったわけではない! アニメ化決定の際には、またMEGU誌上に戻ってくるぞ!」
後輩「…と、いうわけで読者の皆さん、『Q』の感想や、我々の活動への意見をMEGU編集部気付で送って下さいね」
先輩「では、さらば読者諸君!」

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